定例研究会報告  森 章司

2009.07.24

 7月の定例研究会を7月22日(水)に行いました。主な検討課題は
 (1)「仏在処・説処一覧--その他国篇」の不明地・曖昧地について
 (2)「時系列にしたがって配列した原始仏教聖典目録」について
でした。
 (1)において取り上げられてきた具体的地名はアングッタラーパ(Aṅguttarāpa)、アートゥマー(Ātumā)、アーラヴィー(Āḷavī)、コーリヤ(Koliya)とサキヤ(Sakya)、バッガ(Bhagga)、バールカッチャ(Bhārukaccha)、ヴェーランジャー(Verañjā)、サンカッサ(Saṅkassa)、サーガラ(Sāgala)、スンバ(Sumbha)、ソーレッヤ(Soreyya)、酥摩、周那絺羅などであり、検討されてきた事項は、それが国名であるか都市・聚落名ないしは地域名であるか、都市・聚落ないし地域であれば何国に属し、それはどこに位置していたかなどでしたが、今回これに結論を出しました。これらは論文の形にまとめて、「仏在処・説処一覧--その他国篇」に註として掲載する予定です。
 (2)については、来年(2010年)の11月末日を目標に作成することになりましたが、具体的な形式や作業方法・手順については、さらに検討を続けることになりました。そのために7月27日(月)に統計学や数学の専門家のご意見を伺う会を設け、有益な意見を頂戴しました。この会も継続することになります。