「研究完成報告会」のご案内(2019.9.28)

2019.09.28

 平成4(1992)年に出発した「原始仏教聖典資料による釈尊伝の研究」が28年間の星霜をへて、いよいよ完成の秋を迎えました。そこで添付いたしましたポスターのように、来たる11月16日(土)に中央学術研究所主催の「研究完成報告会」を催すことになりました。皆さまのご参加をお待ちしております。ただし会場の席数に限りがありますので、ポスターに記しました要領でお申し込みください。

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 この報告会では、私たちの研究の成果としての「釈尊および釈尊教団形成史年表」と「釈尊の生涯にそって配列した事績別原始仏教聖典総覧」を発表させていただきます。

 「年表」は釈尊の生涯と釈尊教団形成史上の658の事績を、1年を雨安居を中心にその前と後の3季に分けて、釈尊の生涯にそって示してあります。従来の仏伝は成道直後と入滅直前のほんの数年間をカヴァーするだけのものでしたが、この年表は釈尊の教化活動の45年間が綿密に跡付けられています。お釈迦さまもびっくりなさるのではないかと思います。
 
 「総覧」はこの「年表」に取り上げられた事績を記す聖典(経と律)の概要を中心に、はっきりとした年代の推定はできないけれど、例えば釈尊の48歳から66歳までの間のいずれかの年などというように、一定の幅をもった年代が推定される事績を記す聖典など、全部でおよそ8,500くらいの事績史料(経)の概要を収録してあります。「年表」を目次とするなら、これは本文に当たるといってよいでしょう。また釈尊自身が語った釈尊の自伝といってもよいと思います。
  
 ただしこれらは大部(「総覧」はおよそ1,900ページ)なものですから、報告会ではその要点を紹介させていただくだけで、これらを皆さんにさし上げることはできません。しかしお申し込みいただければ実費に近い価格で電子版を頒布できるようにしたいと考えております。

 皆さまのご参加をお待ちしています。

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