「モノグラフ」第20号の編集作業を終えました 森 章司(2015.11.27)

2015.11.27

 9月にも「原始仏教時代の通商・遊行ルート」をテーマとする合宿研究会を行いましたが、またまた11月20日(金)から22日(日)にかけて合宿研究会を行いました。今回の合宿は「モノグラフ」第20号の校正のためでした。そして昨日(25日)編集作業を終えて、版下原稿を印刷屋さんに送りました。12月半ばにはでき上がると思います。

 これでわれわれの「モノグラフ」も20冊になったわけです。第1冊目の発行が1999年7月ですから16年にわたり、全部で5,284ページにもなる原稿を書いてきたことになります。
 「モノグラフ」は基礎研究篇と個別研究篇それに資料集篇に分けてありますが、それぞれ9冊、4冊、7冊です。

 この研究は原始仏教聖典の編集者たちがどのような「釈尊の生涯イメージ」「釈尊教団形成史イメージ」を持っていたかを探り、できるだけ詳細な「釈尊年譜」を作って、その上で「釈尊伝」を書き、「時系列にしたがって配列した漢パ対応の原始仏教聖典(経蔵・律蔵)目録」を編集することを目的としています。この20冊はこれらの土台作りといってよいでしょう。
 すでに「釈尊年譜」と「聖典目録」の粗稿はできていますから、これを「モノグラフ」で公表しなければなりませんが、いよいよ「釈尊伝」を書く段階に達したといってよいと思います。
 私たち釈尊伝研究会は新たな1歩を踏み出すことになります。