『パ・漢対照律蔵規定便覧』についての合宿研究会  森 章司

2011.08.26

 8月22,23,24日の3日間、安曇野の地で合宿研究会を行いました。立正佼成会の保養所をお借りしたのですが、「おひさま」ブームでたいへんにぎわってました。



 合宿のテーマは『パーリ・漢訳対照律蔵規定便覧』というものを「モノグラフ」の資料篇として刊行するための検討でした。
 便覧の粗原稿はできているのですが、ただ律蔵の「経分別」と「犍度分」に含まれる規定を項目別に分け、パーリと漢訳の条数や規定の文章を対照させただけのものですから、これでは一般にお使いいただけないであろうということで、語句には註を施すことにしました。
 しかし実はこれはたいへんな作業で、ほとんどの語句には改めての研究が必要になるでしょう。なぜなら律蔵に関する語句はほとんどがどんな仏教事典にも出ておらず、出ているとしても不正確きわまりないからです。したがってそのためには、新たに「律蔵語辞典」を作るのと同じことをやらなければなりません。
 はたしてここまでやりきることができるかどうかわからないため、とりあえずは現「便覧」の表面的・形式的な不備を修正する作業からとりかかることにしました。釈尊伝研究会内部で使うにしても必要だからです。