定例研究会報告  森 章司

2009.05.01

 4 月の定例研究会を29日(昭和の日)に行いました。
「モノグラフ」第14号について
 掲載する全部の論文が出そろい、最終確認をしました。【論文16】森 章司「遊行と僧院の建設とサンガの形成」、【論文17】岩井昌悟 「釈尊 雨安居地伝承の検証」、【論文18】森 章司「釈尊雨安居地伝承の総括的評価」、【論文19】森 章司・本澤綱夫「コーサンビーの仏教」の4論文です。 【論文18】は当初の予定にはありませんでしたが、【論文17】の付論のようなもので、「雨安居地伝承」を総括したものです。あいにく連休に入るため、連休明けに版下原稿を印刷屋さんに渡します。したがって5月末には、今まで送らせていただいていた方々のところには届けることができると思います。
 「モノグラフ」第15号について
 金子芳夫の【資料集2-4】「原始仏教聖典の仏在処・説処一覧--その他国篇--」のデータ整理が進んで、この夏にはまとまりそうだという報 告がありました。これは「モノグラフ第15号 資料集篇VII」として発行することになります。これにはよくわからない地名が含まれるため、分担しあって可能な限りその所在を突き止める研究を行っています。
 「釈尊年譜」について
 最終的には「釈尊教団史年表」を作ろうと考え作業してきました。はじめは真っ白でしたが、研究が進んでだいぶ埋まってきました。もちろんすべての年度が埋まるということはあり得ないと思いますが、これからも埋めることができる記事を確定する努力を続けます。この成果をもとにして、「時系列にしたがって配列した漢パ対応原始仏教聖典目録」を作成するためのコンピュータ・システムの構築作業に入ることにしました。
 「ジーヴァカ研究」について
 現在本澤綱夫は釈尊とサンガの侍医として名高いジーヴァカの研究を進めていますが、岩井昌悟が協力して、共著として論文を書くことになりまし た。(2009.5.1 森 章司)